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直滑降から急停止のジグザグターンを変化させて、少しだけコブの壁に向かうスリルを味わう!2025/2/15白馬五竜コブレッスンレポート

2025/2/15
初級②クラス
担当:小林秀人
テーマ:横スライド

◆前傾姿勢と外向傾姿勢
①まず前傾姿勢(いつもゴーグルのフレーム上部が視界に入る姿勢)を確認しました。
②それと同時に外脚1本で立てる姿勢(外傾姿勢)と外傾姿勢を維持したまま斜面の下に向く姿勢(外向姿勢)を確認しました。
この外傾姿勢と外向姿勢を合わせたものが外向傾姿勢です。
③コブだけでなく整地小回りも、この前傾姿勢と外向傾姿勢を滑走中に維持することが目標です。

◆横滑りの連続
上半身を斜面の下に向けたまま、板の向きを左右交互に変える練習をしました。はじめはなるべくフォールライン上を一直線に滑る方法です。

これを整地で練習したあとは、コブの内側の壁を使って左右交互に向きを変える練習をしました。内側の壁を削りながらゆっくりズルズルと滑り、内側の壁がなくなる平らな場所に自分の足(ブーツ)がドンと着地したら、素早く向きを変えます。

これがいわゆるズルドンです。ズルドンも少しずつスピードを早くしてリズムよく繰り返していくと、コブの中を連続ターンをしているように見えてきます。

◆直滑降から急停止
直滑降から急停止の練習をしました。これは、①外スキーにしっかり体重を乗せる(荷重)、②脚部をひねる(回旋)、③エッジを立てる(角付け)ことを洗練させるものです。①②③をあわせてエッジングといいます。

片脚一本でこれができるようになれば、前傾姿勢、外向傾姿勢、エッジングが、かなり上達したといえます。

◆斜滑降から急激に向きを変える
直滑降から急停止と同じ要領で、斜滑降から急激に向きを変えます。これを左右交互に向きを変えていくと、ジグザグにターンをしているように見えます。
コブの中でも壁に向かってスタートし、壁にぶつかったら急激に向きを変えます。これを連続で行えば、コブ斜面の連続ターンになります。

◆横滑りと斜滑降のちがいについて
ちなみに横滑りは、板を横に向けて滑る方法です。滑り降りる方向がフォールラインでも斜め方向でも、板が横を向いていれば、それは横滑りです。

それに対して斜滑降は、滑り降りる方向が斜め下だとしたら、板も同じ向きに向いています。板が斜め下に滑った跡がきれいに2本残るのが斜滑降です。

◆ジグザグターンの変化
斜滑降で急激に向きを変える練習ではスピードが速すぎて身体がついていかないとしたら、斜滑降ではなく、少しズレを使った横滑りでジグザグターンをするといいですね。

コブの中でも、①ジグザグの斜滑降または②ジグザグの横滑りで滑るパターンを練習するとスピードコントロールの練習になります。

なお②のパターンが、今回のテーマの横スライドの滑り方です。

◆まとめ
前傾姿勢、外向傾姿勢、直滑降停止、斜滑降から向きを変えるといったシンプルなことは、地味でつまらなく感じるかもしれません。しかし、それを基礎として積み上げていくと、だんだん正確でカッコいい滑りになっていきます。ぜひ普段の練習に取り入れてみてくださいね。

▼動画はズルドンの滑りからスキーを横にするタイミングを遅らせいます。滑りはズルドン。地味かも知れませんが基礎の積み上げが大事と良くわかると思います。

今回もレッスンを受講していただきまして、ありがとうございました。

 

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小林秀人

整地小回り・大回り・そしてコブの滑りを別々に考えるのではなく、一貫性のある練習方法をご紹介したいと考えております。準指導員検定・指導員検定対策のとしても役立つレッスンを行って参ります。お気軽にお声がけください。

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