膝の運動でしっかりターンを仕上げてから、素早くコブ裏を捉える!2025/3/30白馬五竜コブレッスンレポート
2025/3/30
中級1 小林クラス
テーマ:コブの裏をとらえる
今回のレッスンでは、
◆ピボット操作を確認する
◆膝頭を縦方向に押しつける
◆膝頭を横方向に押しつける
◆コブを深回りでターンする
ことを練習しました。それぞれについて復習します。
その前にコブの裏をとらえるとは、どんなことなのかを考えます。ふだんコブを滑るときに、コブの壁はよく見ていますが、コブの壁から次の壁に至る、いわゆるターンの前半部分はあまり見ていません。
そのターンの前半部分を丸いターンでとらえることが出来ると、スピードコントロールが楽になります。そのための練習方法を今回はご紹介しました。
①ピボット操作を確認する
整地で小回りをする、あるいはコブを滑る場合、脚部の捻り(回旋)操作は必要不可欠です。脚を捻る動きを洗練させるため、両脚を肩幅程度(ワイドスタンス)に広げて小回りをしました。
そのときに、足首、膝、股関節を曲げたままにしないと、スタンスが狭くなったり広くなったりして、安定感がなくなります。また、コブもワイドスタンスで滑りましたが、足首、膝、股関節の緊張が緩まないため、意外と滑りやすかったと思います。
②膝頭を縦方向に押しつける
ターンが終わって次のターンを始めるときに、膝頭をスキーのトップ方向に押し付けるような動きを練習しました。
板を外して、立った状態から雪の上に膝から崩れ落ちるような感覚を味わいました。室内でイメージを作るには、布団や座布団の上に膝から崩れ落ちるといいでしょう。
ただし、膝を痛める危険があるので、練習の際には十分に注意する必要があります。
この練習の目的は、コブの中で早く谷回りに入る(コブの裏をとらえる)ことです。
じっさいにこの動きが出来ると、必要以上の上下動(とくに伸び上がり)がなくなり、板のトップを下げることと板のテールを持ち上げることが同時に行われるので、素早く次のターンを始めることができます。
③膝頭を横方向に押しつける
整地の中回りくらいで膝頭を縦(板の進行方向)に押し付ける動きに慣れてきたら、次はその動きを小回りで練習します。
小回りの場合膝を横に倒すイメージにすると、必要以上に立ち上がらずにスムーズに次のターンを始めることができます。コブの中でも切り換えを早くすることができます。
④コブを深回りでターンする
ここまでの流れが出来るようになってきたら、整地で膝を横に(じっさいには斜め下)に倒しながら、深回りの小回りをします。
今まで以上に滑らかに小回りが出来るようになると感じたと思います。そして、それと同じことをコブの中でも試してみます。そうすると、コブ斜面でもターンの前半部分を作りやすくなります。
▼動画は低速で美しく滑る!膝と肘の使い方を紹介しています。こちらも是非、参考にみてくださいね。
◆まとめ
まず、ワイドスタンスで両脚を同調させて小回りをします。スタンスが狭くならないように足首、膝、股関節を曲げたまま滑るように意識をします。
次に膝頭を進行方向またはスキーのトップに押し付けるイメージで切り換えをします。その動きにも慣れてきたら、膝頭を斜め前方向に押し付けるように切り換えをします。そしてこの一連の流れでコブを滑ります。
みなさんもぜひ室内でイメージを高め、それを雪上で試してみてください。今回もレッスンを受講していただきまして、ありがとうございました。






























