Doubts against Authorities / 権威への不信
先週、たくさんの素晴らしいスキーヤーが、白馬五竜を滑っていました。
素晴らしいスキーヤーのみなさんが、それぞれたくさんのスキーヤーを引き連れていました。じつは生徒になっていたスキーヤーも、みなさんスキーのインストラクターだったのです。全日本スキー連盟が伝達するスキー技術の研修会をおこなっていたのです。
彼らがプルーク姿勢でターンするとき、誰もが外腕と外肩を上げ、内側に傾き、内スキーに荷重していました。パラレルスタンスでターンするときも同じでした。外腕と外肩が上がり、軸を内傾・内倒させ、内スキーに加重して滑っていたのです。
そんなスキーヤーの一群を観て、「日本のスキー技術は、ついに迷路の奥に迷い込んでしまった」 と思ったのはわたしだけでしょうか。
最初に浮かんだ想いは、「彼らは、下手になるための練習をしている」 というものでした。
スキー技術には単純な面も多いです。なぜなら、単なる物理学で解ける部分も多いからです。そして物理学的側面から考えると、どうみても今年の全日本スキー連盟の指導法にはおかしなところがあります。
スキーの上達にさまざまな方法があり、さまざまな道があることは間違いありません。しかし、わたしならできるだけまっすぐな技術の階段を、順々に登っていきたいです。いろいろな階段を少しずつ登ってはまた降り、再出発するようなことをしたくありません。
スキー技術を物理学的側面から考えると、『外傾』 と 『外向』 はぜったいに考慮しなければならない技術です。特にカーヴィングスキーになればなるほど、スキーの傾きを出すため、より重要となる部分でしょう。これは、変えようがない物理学です。
また物理学的側面から考えると、よりスピードが速くなり、より強い遠心力がかかってきたら、『外足荷重』 が重要性を増すという事実も変えようがありません。
全日本スキー連盟の研修会から数日後、ひどい雨の後に気温が急降下し、スキー場全体がスケートリンクのようになりました。その時、うまく滑っているスキーヤーたちは、みんな全日本の滑りとは異なった滑りをしていました。うまく滑っているスキーヤーの全員に 『外向傾姿勢』 が見られたのです。
もしあなたが、今年の全日本スキー連盟の技術で教えられたなら、あなたは不整地やコブ斜面において、大きな弱点を持つことになります。また競技スキーでより速く滑ろうとする際にも、弱点を持つことになります。
コブやフリースタイルスキーを教えていて、今年のスキーメソッドは 生徒たちの上達を遅らせるばかりでなく、しばしば技術を後退させる場合も多いと、わたしは感じています。
https://ameblo.jp/tonakai-no-hitorigoto/entry-11176738329.html






























