ターン仕上げの足場が強固だと滑らかにコブの裏を捉える事ができる!2025/03/02白馬五竜コブレッスンレポート
2025/3/2
中級クラス:担当小林秀人
テーマ:コブの裏をとらえる
今回のレッスンでは、
①脚を回し込んでターンを仕上げる
②コブ斜面でも谷回りを作る
③板のテールを大きく振り出してターンの前半(谷回り)でスピードをコントロールする
ということを練習しました。それぞれについて振り返ってみます。
◆脚を回し込んでターンを仕上げる
今回のレッスンのテーマは、コブの裏をとらえるという内容です。ふだんコブを滑るときに見ているのはコブの溝と壁です。それに対して、コブを滑るときには見えない(見ていない)ターンの前半部分のことをコブの裏といいます。
整地でもコブでも、ターンの前半(谷回り)から雪面をとらえるとスピードをコントロールしやすくなります。また谷回りを表現することができると見栄えもよくなるし、スキーヤー自身も余裕をもって滑ることができます。
そのためには、まずしっかりターンを仕上げることが大切です。
レッスンでは板を外して、両方のストックの先端を斜面の下方に突いて上半身の前傾姿勢を作りました。そして上半身は下に向けたまま、脚で大きなCの字を描きました。
そうすると、上半身と下半身の強い逆ひねりの姿勢と前傾した姿勢が強制的に出来上がります。それが小回りのターン仕上げのポジションです。コブでも全く同じことが言えます。
これほど強い逆ひねりと前傾姿勢は、ふだんあまり経験しないと思いますが、室内でもイメージ作りができます。
◆コブ斜面でも谷回りを作る
さてターンをしっかり仕上げると足場が強固になり、次のターン始動の準備ができます。次は谷回りです。ターン弧のいちばん外側に向かってリズミカルに立ち上がると、滑らかに谷回りが始まります。
わたしたちのレッスンでは、コブの壁を左から右に、右から左に移動するときの目標地点として、壁の10合目とか8合目という表現をしました。
その目標地点に向かって滑り降りると、なだらかな曲線を描きながら谷回りと山回りが出来ます。
◆板のテールを大きく振り出してターンの前半(谷回り)でスピードをコントロールする
ところで、じっさいのコブ斜面では溝が深く縦長になったり壁が高くなったりして、10合目や8合目を狙うことが出来ないこともあります。
それに対処するために、板のテールを大きく振り出して、いっきにスキーの向きを変える練習をしました。とはいえ左右に移動しながらテールを振るので、じっさいには谷回りを作りながら右斜め下あるいは左斜め下に滑り降りることになります。
さて、板のテールを大きく振り出すことにより谷回りでブレーキがかかります。自分がコントロール出来るスピードまでブレーキをかけたら、あとは斜滑降でターンの後半を滑っていきます。
なお、斜滑降だとスピードを落としきれない場合には、横滑りでターンの後半を滑ります。
このようにすれば、ターン前半でスピードを落とす、ターンの後半でもスピードを落とす、という滑り方ができます。
▼動画はズルドンからスキーを横にするタイミングを遅くして、結果的にブーツのぶつかる場所が、出口から5合目から7合目あたりに変化していますね。10合目から中へのアプローチ、出口から外へのアプローチでコブ裏の捉えを、是非、同時進行で練習しみて下さい。両方の使い分けが出来ると滑れないコブの種類がかなり減ります。
◆まとめ
板を外して前傾姿勢と外向傾姿勢を維持しながら脚を回し込む練習が、滑りを変える大きなきっかけになるでしょう。ぜひ身に付けてください。
今回もレッスンを受講していただきまして、ありがとうございました。






























