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スキーのテールを壁に擦りつけてスピードをコントロール!2025/3/16白馬五竜コブレッスンレポート

2025/3/16
中級1クラス
担当:小林秀人
テーマ:ウォールスライド

今回のレッスン内容を振り返ってみます。

①直滑降停止でポジションの確認
②斜滑降とジグザグに連続斜滑降
③腕の補助動作を使って連続ターン
④コブの壁の高いところを滑る
⑤板のテールを壁に擦りつけてブレーキ

という内容を練習しました。それぞれについて復習します。なお、今回は湿った雪が20〜30㎝積もった状況での滑走でしたので、横滑り(制動要素が強い)より斜滑降のほうが滑りやすい(滑走性がよい)と判断し、斜滑降を多用したレッスンになりました。

◆直滑降停止でポジションの確認
まず、直滑降から停止の練習をしました。

そのとき、脚をひねり(回旋)、外スキーに体重を載せ(荷重)、エッジを立てて(角付け)止まります。適切な前傾姿勢と外傾姿勢(くの字姿勢)が出来ていると、ピタッと止まることができます。

◆斜滑降とジグザグに連続斜滑降
直滑降から停止のポジションを確認したら、これと同じ動きで斜滑降からスタートし、向きを変え、再び斜滑降をする練習をしました。

連続斜滑降は直滑降から停止の動きをそのまま応用したもので、連続ターンの土台作りに適しています。

◆腕の補助動作を使って連続ターン
上記のジグザグ連続斜滑降に、身体をターンの外側に傾けながら、腕を前後に大きく振る動きをくわえます。

そのとき足首、膝、股関節を大きく曲げます。ターン外側になる腕を後ろから前に大きく振ります。

このようにすると、ターン中に動きが止まることなく、力強く滑らかに連続してターンをすることができます。

なお、慣れてきたら腕の補助動作を少なくして連続ターンをするようにします。

◆コブの壁の高いところを滑る
今回のような湿雪を滑る場合、ブレーキ要素の強い動きでは滑りにくくなってしまいます。とはいえ滑走性のよい滑りだと、スピードの制御が難しくなってしまいます。

そこで、コブのなかで横移動を大きくし、かつ壁の高いところを滑れば深回りで壁を登るため、スピードコントロールがしやすくなります。

なお、ふだんよりもさらにターンの外側に体を傾ける意識が必要です。そうすると壁の高いところまで到達することができます。

◆板のテールを壁に擦りつけてブレーキ
腕の補助動作を使って滑るとスピードが速くなります。それをコブの中でも応用するとターンのスピードもあがります。

そこで壁をターンしながら登る際に板のテールを壁にこすりつけるようにしてブレーキをかけます。そうすると、スピードをコントロールしやすくなります。

◆まとめ
今回は、湿雪の新雪のなかでのレッスンでした。そこでは滑走性のよい滑り方でないと滑りにくい、しかしスピードも制御しなければならないという難しい状況でした。

▼動画はスライドとバンクの使い分けを紹介していますが、今回の湿雪が溜まった難しい状況でも、雪質によってスライドとバンクの使い分けできる、もしくはミックスできると汎用性の高い滑りになると思います。

 

腕の補助動作を使うという内容は、はじめて紹介した内容だと思いますが、動きが大きく滑らかになりますので、コブだけでなく整地の滑りにも役立ちます。ぜひ試してみてください。

今回もレッスンに参加していただきまして、ありがとうございました。

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小林秀人

整地小回り・大回り・そしてコブの滑りを別々に考えるのではなく、一貫性のある練習方法をご紹介したいと考えております。準指導員検定・指導員検定対策のとしても役立つレッスンを行って参ります。お気軽にお声がけください。

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