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コブの溝も壁も見ないで、コブ裏の急斜面だけを繋げて見ると出口が登りに見えてくる?2025/5/3白馬五竜コブレッスンレポート

2025/5/3
中級1
テーマ ボトムスライド
担当 松谷

春コブのボトムに入る滑り方をするためには、コブの裏の急斜面を捉えてズルドンラインからのボトム進入がベースとなります。

このためには、スライドポジションの精度がより的確であることが求められますので、まずはスライドポジションの確認から始めました。

直滑降から真下、目的地への正確なスライドが出来るように、身体の重さを進行させて、谷足は緩めて、しっかり股間節に乗れることが大切です。

ハの字からの半制動が素早い正確なスライドポジション、股関節のポジションに導いてくれますので、地味な練習ですがとても重要ですよ。

また、外足荷重、谷足荷重はとても大事なのですが、それと同じ様に、内足、山足の操作もとても大切です。

普段の滑りの中で、意識が薄いことから考えると、外足、谷足よりも、内足、山足を意識することは、上達には欠かせないのではないでしょうか?

内足の操作の練習は、内足をどかすドリル、逆ハの字ピボット、外膝タッチで内足意識が効果的かなと思います。

また、春コブには縦スライドも必須になります。

スキーを横にしすぎる事なく、スライドを誘発させる必要があるので、身体の重さの進行、方向がとても大事ですね。身体は斜面横方向に進行させながら、その向きにスキーを横向ける。

ひょっとしたら、スキーの向きは斜面下への直滑降の方向に向いているかも知れませんが、自分の身体の重さが横に進んでいれば、スキーは必ず横ズレを起こしますし、コブのある部分だけを見れば、整地と同じ横スライドだったりしますよ。

コブは起伏のある斜面です。その場所、その場所の斜面の傾き、傾斜の流れをじっくり観察してワンスライドずつから、しっかりスライド出来るように練習しましょう。

今日は、ボトムスライドでしたので、ボトムからボトムをコブの縦幅として滑ることをお伝えしました。ボトムの凹みから凹みをつなぐと、ワンターンは膨らみになりますよね。

膨らみを乗り越えながら滑ることになりますので、低い姿勢や、膨らみの向こう側の急傾斜に身体の傾きを合わせる必要があります。

ここで頼りになるは縦ピボットですよ。

股関節の外向30度を守れば、いくら前傾しても構いません。僕はこの変形ピボットを潜り込みポジションと位置づけています。

雪面にめり込むくらいに潜り込めば、それも抵抗となって、スピードコントロールの手助けしてくれるような気がしますよ。

また、前傾を深めて急斜面をつなげて見ると、見方を工夫すれば、一段づつ急斜面が高くなっているよう見えましたよね。

コブの起伏を良く観察して、自分に有利になる様に考えれば、コブ滑走にもゆとりを持てますし、ちょっと攻めてみようかな〜。

なんて気分にもなりますよ。

皆さん今日のコブ滑走では、横スライドベース、縦スライドベースとありましたが、ボトムからボトムを意識して、膨らみを乗り越えながらスピードをコントロール出来ていたと思います。

まだ、シーズンアウトまでもう少し時間ありますので、来シーズンに繋がる様に、僕と一緒に低速で春コブを攻めましょう!低速で安全に!

本日もご参加ありがとうございました。

次回もお楽しみに

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松谷伸朗

コブをゆっくり愉しく上達専門のインストラクターです。コブを滑るのも、初めてスキーするときと同じ、基本的なことを正確に精度を上げていくのが重要と思います。受講される皆様の気持ちに寄り添ったレッスン、滑りの考え方をちょっと変化させるレッスンをさせていただきます。お気軽にお声がけください。

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